労働環境の改善も一歩ずつ

こんばんは、ちどりです。

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公立学校の教職員として働き出して随分経ちますが、働き方について一つ言うとすれば「教職員の善意によって成り立っている」ということです。

民間企業であれば、部下の残業は上司に責任と思うのですが、こと教職員については管理職が部下の勤怠管理をしていません。

私の勤務している地域では、5、6年前からやっとタイムカード的なものを使うようにはなりました。
しかし、残業時間に見合った残業代が出るわけではないので、月80時間の時間外勤務をした場合に「医療機関や相談機関の受診を勧める」というような型式的なものになっています。

そして休憩時間についても「市民感情を考慮し、校外へ出ること」を制限されることも多いです。
まぁ、そもそもこの休憩時間についても時間設定がおかしいと個人的には感じます。


ある公立学校勤務の教職員の勤務時間について

私が勤務している地域は、教職員の勤務時間が8:15〜16:45となっています。
そして休憩時間の設定は15:45〜16:30となっています。
つまりは7時間半連続して勤務をして、45分休憩して、残り15分働くとなっています。

もちろん法律的には、勤務時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は1時間の休憩時間を与えるとなっているので、問題はありません。


でも、この休憩の取らせ方は悪質でないですか?


しかも、この休憩時間中には生徒は校内にいます。何かあったら対応しなければいけないので、勤務場所を離れるわけにはいきません。

休憩時間は、労働者の自由にさせなければいけません。
本来なら自由に食事したり、携帯電話を使用したり、外出したり、昼寝をしたりすることができます。
でも、そもそも勤務場所を離れられず、制限されているこの状況を休憩としてよいものなのか…。


岐阜県下呂市で負担軽減の取り組みが始まりました

そんななか、教員の負担軽減の取り組みがニュースで報道されていました。



部活動を含めた生徒の下校時間を原則16時半とすることのこと。
ぶっちゃけた話、16時半下校とすると部活の実活動時間は30分もないかもしれないです。

ただ、記事を読むと試験的に6時間目の時間を部活動に当てていた例もあったそうなんですよね。
授業を削ってまで部活を行うことに関しては、様々な考え方があるとは思いますが、とりあえずはやってみないと分からないので、こういう取り組みは良いとは思います。


千里の道も一歩から。少しずつ、定時で帰るのが当たり前な業界になるように祈ります。